質問
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回答
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会津桐の箏の放射線の影響は? |
当店の現在在庫している甲は3年以上前に伐採したもので2010年まで乾燥し室内に荒甲(長期保存可能)で保存して有った物ですので全く影響有りません、ご安心ください。尚、当店福島工房放射線レベルは新潟よりですので東京と同じで、東京にも十分な在庫があります。 |
箏のお手入れは?
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1.箏のお手入れ
極めて簡単です、日本手ぬぐいで、乾拭きをして埃を付けないようにする、埃が湿気をよぶことがありますし、また埃が木地の目に入って全体的にくすんだ様になってしまいます。
2.表面の艶が無くなってしまったら
お米の生ぬかを使用します、まずお琴の下に新聞紙をひきます、上から生ぬかをお琴の上に少量ふりかけ、糸の間をこすって下さい、生ぬかの油がお琴の表面に付きますので、光沢が出ます、その後掃除機で生ぬかを吸い取って下さい。(琴糸には付かないように注意する)糸締めの時、絃を外したときにするのが良いでしょう。
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保管場所は?
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1.直射日光、ストーブ等の光熱等を避けて下さい、極度の乾燥での甲の割れ及びねじれ等を防止の為です。
2.お部屋の中で湿度の高い所を避けて下さい、家具と同じカビ等の発生を防止いたします。
3.使用しないときは琴袋に包んで下さい、埃が付きにくくなります、またビニール袋等は室内で長期間はあまり使用しない方が良いと思います。
4.箏に琴糸の跡を付けないようにする方法
琴糸はかなりのの張力で張られています、その為に琴柱が無いときや積み重ねたときに柔らかい箏の表面に琴糸の跡が付くことがありますので、極力防ぐ方法です。
日本手ぬぐいを折って、箏の絃と本体の間に挟みます、直接触れないようにします、掃除もできます。
(図1参照)
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お琴のランク(種類)は?
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お琴(箏)の装飾に使用される材料によってランクが分かれます。
(下に行くほど高級になります)
1.花梨材
花梨巻き(花梨べた巻き)
花梨角巻き(絃を支える角の縁に白く縁取りがされている)
2.紫檀材
紫檀巻き(紫檀べた巻き)
紫檀角巻き(絃を支える角の縁に白く縁取りがされている)
紫檀半上角巻き(絃を支える角の縁、四分六に白く縁取りがされている)
3.紅木材
紅木巻き(紅木べた巻き)
紅木半上角巻き(絃を支える角の縁、四分六に白く縁取りがされている)
紅木上角巻き(絃を支える角の縁、四分六、柏葉に白く縁取りがされている)
クリ甲紅木巻き(紅木べた巻き)
クリ甲紅木玉縁巻き(四分六に蒲鉾状に盛り上がった縁取りがされている)
日本の職人は上記の様なランクでお琴(箏)を製作しております。
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お琴が鳴らないのですが? |
凄く難しい問題ですが、実際に有る問題です、糸締めでも、鳴るようにも鳴らないようにも自由に糸締めをすることが出来ますし、お琴本体が鳴らないのか?糸締めで鳴らないのか、両方で鳴らないのか、色々な症状が有ります。
お琴が自分の体力に合っていない以内場合も有ります、弾いていると疲れてしまうなどと言うこと。鳴らないと、お琴と戦っている様に見えます。PP〜FFまで自由に表現出来ないとと考えています。
お琴屋さんが、「3年たったら、鳴るようにななります」と言いますが、鳴る楽器は最初からそこそこ鳴ります、鳴らない楽器は最初から鳴りません、お琴を弾いて疲れると言うことがその辺に原因があります。 |
琴糸の張り替えを頼むときは?
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1. まず糸(テトロン)の太さ(めかた)ですが一般的には生田流は17.5、山田流18です、しかし流派、先生の好み、自分の好みにより一定ではありません。
また楽器店により締め慣れている琴糸も違いますので注意が必要です、ご自分で使用される太さ(めかた)等をしっかりと決めて下さい。
2. 締める張力(硬さ)ですが楽器店により様々だとおもいます、標準的には一の乙(一の絃が一番下に下がった場所)で大柱でD(一越)で下がるぐらいの所(上の角から15センチ位)で良いのではないでしょうか。
その基準が小柱であったりご自分の好みで指定されてはどうでしょう。
3. 弾かれる曲目により柱列び等の指定もしなければなりません、たとえば”水の変態”を弾きますとか、現代曲で転調の場所等を詳しく指定して下さい。
4. 最後に実際に琴柱を立てて必ず確認して下さい。
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絹糸の注意点は?
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本番の演奏前にウォーミングアップが必要です、1,2回弾いて下さい、簡単には切れませんので、転調の場所で琴柱が動かしにくいところは、絹糸に少しロウを塗って下さい。
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外国へお琴、送れますか?
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外国へお琴は送れますが、金額が3万円から8万円位かかってしまいます、手荷物として持っていくのが良い方法です、専用のカバーも有りますが近所の楽器店でお琴の入る段ボール箱を購入しプチプチで厳重に梱包してください、航空会社ではオーバーサイズの荷物になるかもしれませんが、運んでくれます。
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会津桐はあるんですか?
(国内の桐と言っても)
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会津桐は、少ないながらありますが、全てのお琴が会津桐ではありません。
年々減少しています生産されているお琴の10パーセント以下です、会津桐は外材と違って派手な木目は出ませんし割と傷等が多く見られます。
年輪も外材などは出方が違い間違った年数も見受けられますね、柾琴などで細かい木目が見受けられますが、半分に見ていただければ理解できると思います。
国内の桐と言っても、琴材に色々な材料が使用されています、新潟材、秋田材、双方とも会津桐と堅さ等に違いがあります、見分けはつかないと思います。
(注:当店で製作されるお琴は会津桐だけですが)
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お琴の材料はなんですか?
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お琴の本体は桐の木です、会津桐がベストですが現在はその他に北米材、中国材、ブラジル材などが使用されています。
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日本の桐と外国の桐の見分け方法は?
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普通には難しいと思います、簡単な物ではお琴の表面の木目です、外材では木目が太い目、細い目が交互に頻繁に現れます、会津桐でも1本位は出ますがほとんど有りません。柾箏は木口(尾布の場所)に下記の様に年輪(細い年輪など)が出ます。
外材(北米材)
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お琴の装飾の材料は?
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花梨材、紫檀材、紅木材などが使われています。
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琴柱を倒して琴がへこんでしまったら?
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倒した直後でしたら、桐の復元力を生かしましょう、まず、へこんだところに水を付けて濡らします、濡らした日本手ぬぐいをあてて、熱くしたアイロンをあてます、水蒸気の蒸発の勢いで凹んだところを持ち上げます、琴糸を解かさないように気おつけてください、楽器店により表面を削る場合がありますが、内部からの寸法が変わってしまうので楽器自体の音色が変わってしまいます(要注意)。
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琴柱、落として頭の部分が欠けてしまいました
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大きい琴柱は小柱と同じ高さに加工して大きい小柱にします、低音に使うなので、飛ばない小柱が出来ます、左が欠けた柱、中央が加工した物、また新しい物を購入してください。
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私のお琴は鳴らないんです?
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まず、お琴の糸を新しくしてください、のびきっている可能性があります、お琴屋さんの糸締めの方法もいろいろありますのでお琴屋さんを替えてみる、それでもダメならばお琴本体ですのでお琴屋さんに相談をする(ダメかもしれませんが)。
お琴屋さんが「3年たったら鳴るようになります」、と言いますが、鳴るお琴は最初から鳴ります。
外材のお琴は音がはねるので、糸の振幅を抑える糸が有ります、その糸を使用すると鳴らなく感じます。
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私のお琴はもう寿命ですか?
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使い方にもよりますが30年ぐらいは楽に保ちます、絹糸を頻繁に使用した時代(大正、昭和初期)のお琴は中の削り方も薄いので今のテトロンの糸では糸が勝ってしまい巾の音がキンではなくコンになってしまう、また木のしょう抜けて表面がバサバサに成っていれば、その前兆です、こうなると今の接着材も効かないので修理ができない。
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私のお琴、すごく重いんです?
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大丈夫です、鳴れば!
と書きましたが、重たいお琴は中が削り足りない場合がありますので、弾くのに力がいる物が多く見受けられます、体力の有る方は大丈夫ですが。
お琴を弾いて余りにもくたびれるというのも考え物だと思いますね。
お琴の材料は現在、会津材、新潟材、アメリカ材、カナダ材(北米材)、ブラジル材、中国材とさまざまな物があります、桐材の成分の違いと木の繊維の違いがあります、音にも影響しています。
特に中国材はヤニの成分が高いし、きめが粗く見た目で分かります、北米材は3年経つと重さが変わります。
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お筝に虫が?
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まず虫が何処に付いているかです、お琴本体、琴袋により対処法が違います。
琴袋でしたら天日干しをして、大きめのビニール袋にしょうのう等と一緒に入れてください、これで大丈夫です。
お琴本体でも、生地の部分(尾布、口前袋)の部分、楽器本体に分けられます、生地の部分でしたら、新しい物と交換してしまいます、楽器本体の場合は埋木等してある場所の接着剤(お米を練ってある物等)を食べに入りますので、別の物で補修いたします、本体については、お琴を購入されたお店に相談されれば良いでしょう。
楽器を見ないと分からないことが、多々あるので。
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琴柱が滑るんです?
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お琴の甲作りでの最終工程の段階で甲の艶を出す時に米糠の油、いぼたロウを使うかで違ってしまいます、両方ともは昔から使用されていますが、米糠は艶は少ないですが琴柱は滑りにくいですが、いぼたロウは艶が非常に有り見ばえが良いですが、琴柱が良く滑ります。
現在のほとんどのお琴がいぼたロウを使用しています、これをお琴の表面から全部取り除く方法は有りません。
当店で製作したお琴には使用していません。
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初心者用の譜本は有りますか?
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1. 箏入門の為の小品集 1500円(税別)
初心者から中級ぐらいまでの奏法の紹介。
2. おことはじめ(平調子編)1000円(税別)
完全に初心者向きです。
この2冊で大体カバー出来ると思います
当店で扱っております、ご注文いただけましたらお送りすることが出来ます。
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譜面について?
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琴譜、大きく分けて縦譜と横譜の2種類ですが、生田流でも一般的な縦譜と正派邦楽会、双調会等の横譜がありますし、沢井箏曲院などの新曲は五線譜です、山田流は横譜が多いですね。
先日も譜面を取り寄せたら五線譜でお弟子さんが読めないので返品となりました。
三絃も生田流では三絃のみ場合縦譜、琴譜と一緒に書かれている時は縦横両方有ります、慣れが必要みたいですね。
汎用の生田流の譜本は縦譜になりつつありますし、派特有の読み方も有るみたいです。
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十七絃の調絃
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17絃は、低音はよく響きますが、高音がイマイチなのでが?
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17絃の件はいくつか考えられます、
1. 調絃により高い方の琴柱と角との距離が狭くなっている。
対策 もう一度低い方から正確に調絃をして下さい。
2. 高い方のテトロン絃が伸びきってしまった、または太すぎる。
対策 高い方を新しい物に5本替えてみる、17番目で35番以内にする。
3. 17絃自体の甲の問題。
対策 もし初めからであれば、甲の削り方の問題です、これは購入した楽器店に相談をしてみる。
その他、
17絃用の巾柱を使ってみる、琴柱の種類(銘柄)を代える、友人の柱を借りてみましょう。
原因は複合的になりますから、絞り込んでいくことが大事です。
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象牙製品について、選び方とメンテナンス
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象牙の琴柱は価格も重要ですが、お持ちのお琴とのマッチングも重要です、必ず購入前にご使用の楽器に付けて音色を確かめてみましょう、硬度の違いにより変化いたします。
ご自分の音色に合った物を選ぶようにした方が後々後悔は致しません。
象牙の撥は必ず、手にとって握ってください、感触、重さが違いますので合った物を選んでください。
撥先のしなりも重要です、楽器店で納得行くまで作業していただいてください。
弾きにくい撥では良い演奏が出来ません。
象牙の爪ですが、これも材料により硬度が違います冴えた音、柔らかい音、好みに合わせて使い分けてください。
メンテナンスですが、汚れてしまったら湿った布で拭いて、すぐに乾いた布のでふき取ってください、空気の流通を悪くすることにより黄色く変色する時間を遅れさせることが出来ます。
また、象牙製品について扇風機、暖房器具等の前には長時間放置しないよう気お付けてください、風の流れの無いところが良いと思います。
使用後は綺麗に拭いて柱入れ、撥入れ等にしまってください。
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